初期のシネラマ概念図
3台のカメラで撮って3台の映写機で映す。
日比谷の旧帝劇(帝国劇場)での上映方式でした。
近年になってリストアされた『これがシネラマだ』 (日本公開1955年1月5日)
の予告編
西部開拓史の「上映方式」は
スーパー・シネラマ
1台の映写機の中に光学系メカが3システム組み込まれている。
東京・京橋にあった「テアトル東京」がこの方式だった。
スーパー・シネラマによる西部開拓史の「撮影方式」は
では、リマスター版西部開拓史を久々に観よう。
公開時ではcurved screen(湾曲スクリーン)。
東京・京橋にあった「テアトル東京」の湾曲スクリーンです。
写真は東京テアトル様からお借りしました。
我が家で見る疑似シネラマです、念の為。
リマスター版西部開拓史だと2本のスジが目立たないように工夫されています。
リマスター前だと(公開時では3画面だから)二本の筋が出る。
実際の撮影時には俳優は向き合っていないのです(但し至近距離の場合)。
下手な絵で恥ずかしい。
印象的なエンディングでは
「現在のアメリカは先人たちの鉄拳と拳銃によって先住民よりかち取ったもの
である」と誇らしく高らかに歌われる!!!。
先住民以外は「移民」です。トランプの祖先も(笑)。
アルフレッド・ニューマンとケン・ダービーによるスコアは極めて秀逸です。
デビー・レイノルズ が歌うこの曲の原曲は「グリーン・スリーブズ」です。
今ではリマスターは珍しくないけれど、これは「リマスター・オブ・ジ・イヤー」が
もし存在すればNo.1にしたいデキです。
前出記事
ありましたが、むしろ逆で、
と同様、いかにもジョン・フォードらしい画面です↓。
参考記事
シネラマ第1作劇映画(日本公開は2作目)の 「不思議な世界の物語」(1962)
シネラマ第1作劇映画の 「不思議な世界の物語」を久々に観た。
左は贔屓してるバーバラ・イーデン。
ハリウッドでネガを焼失したのでBDはおろかDVDが存在しない。
レーザー・ディスクをDVDに焼いたもので鑑賞。
画像はロイド・シアターより
なぜか捨ててないで持っているパンフ。
ネット画像
下の映像は部分拡大です。パンするとスジが見えます(3分44秒付近)。
イヴェット・ミメオ姫が城を抜け出し、ジプシーやラス・タンブリンと
踊ります。
美しい「おみ足」でございますな~!。
前出記事